籐について
Rattan
籐(英語表記はRattan)は、東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物で、日本名で「籐(とう)」と呼ばれる200種以上ある植物の総称です。ツル性植物で節があり、とげを持った表皮に包まれています。
その繊維は、植物中最長にして最強に強いといわれ、長さが200メートルを超えるものもあり、他の樹木にからみつき空に向かって伸びていきます。およそ5年ほどで加工に適した大きさに成長します。他の樹木に比べると成長が早いのも籐の特性です。
その生命力の強さから、通常の木材よりも丈夫で折れにくく、曲線の加工もしやすいため、細かく裂いたものを編んで籠としたり、太いものはステッキや家具のフレームなどに使用されます。
身近なところでは、家具や敷物に使われているものを目にすることができます。
バッグの本体部分だけでなく、縁かがり、底の高台や角飾り、持ち手の細工と籐の柔軟性を活かし様々に使用することができます。
竹素材のバッグでも、細部に籐の素材が使われており、バッグ作りの中で籐素材は欠かせないものです。
ロンティ(Lonti)
当社のバッグは主にこの種類の籐を使用しています。 籐にはその他に、マナウ・セガ・トヒチ・バターン・ウンブルなどの種類があります。 ロンティは、表面がホーロー質と呼ばれる独特のガラス質に覆われ艶のあるセガに比べると艶はあまりありませんが、その分着色が可能です。
また、弾力性があり濡らすと柔らかくなり柔軟性に富んでいるので、細かい作業に対応できるという特徴があります。 このロンティを2~5mmほどの幅に裂いたものでバッグを編み上げていきます。
ロンティの表皮の一部のみを削り、染色したものを編むことでまた違った表情を楽しむこともできます。
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